究光塾リポート

第一回 究光塾リポート

2016年09月30日

<第一回 究光塾 全体の流れ>

1.本勉強会の目的について

2.受講者の方による自己紹介

3.ご参加にあたってお持ちいただきたい姿勢について

4.講義

5.次月までの課題について

 

1.本勉強会の目的について

講師の中村より、本勉強会の目的、

勉強会の名称に込めた意味、受講者の方々への想いをお伝えいたしました。

主な内容はつぎのとおりです。


 

◆ 名称は『究光塾』としました。

名称に込めた意味とは・・・

・ 『究』とは、弊社の社名の「講究」にも通じる、「ものごとを究めること」の意。

・ 『光』とは、仏教では「知恵」「真理」「慈悲」の意。

   プラトンの言う「ものごとの真の姿」「ものごとの原型」の意。

・ 『塾』とは、「学びの場を提供する」意。

 

◆ 目指すものは「知行合一」です。 

「知行合一」とは...

行動することができて初めて、そのことを「知っている」と言うことができます。

どれだけ勉強(インプット)しても、行動(アウトプット)ができなければ、

それは「知っている」ということにはなりません。

決して頭でっかちにならないでください。

行動に移さない限り、どれだけ勉強(インプット)したとしても、

その勉強した時間もムダなものとなってしまいます。

人はこのような勉強会に参加して勉強をすると、

とかくその内容を他人に話したくなるものです。

「勉強会でこんなこと勉強してきた」「あんなこと勉強してきた」という具合に...

先に申し上げておきます。

勉強したことを、それぞれの組織にて、語っていただく必要はありません。

勉強したことは、ご自身で行動に移して、ご自身の背中で語ってください。

「他人に伝えることによって理解が深まる」とも言いますが、

話すことだけで行動をしなければ、それは本質的な「知」にはなりません。

 

◆ 皆さんは、リーダーになっていただくべき方々です。

ティーチャーとリーダーの違いとは...

ティーチャーは、メンバーと向かい合って、ものごとを伝える人のことです。

一方、リーダーは、メンバーと同じ方向を向いて、メンバーを引っ張っていく人のことです。

皆さんは、リーダーになっていただくべき方々です。

メンバーにご自分の背中を見せ、背中で(=行動で)、

メンバーにものごとを伝えていってください。

 

 

3.ご参加にあたってお持ちいただきたい姿勢について

中村が、ビジネスパーソン、リーダーとして重要だと考えている

姿勢・マインドについてお伝えいたしました。

 

◆ 素直で、勉強好きになり、知ったかぶりをしないでください。

優秀なリーダーは、素直で勉強好きな方が多いです。

最低限のこととして、毎日、新聞を読んで時事を押えてください。

また、今後は課題図書もご提示してまいります。本を読む習慣をつけてください。

新聞を読んでいない人、本を読んでいない人というのは、

どうしても話の幅に広がりが出てきません。

 

◆  「コンプレックス」と「劣等感」を混同しないでください。

『コンプレックス』とは、

 「俺って、頭悪いから...」と、できない理由・やらない理由を探すことです。

『劣等感』とは、

 「俺って、頭悪いから、だから勉強していかないとダメだなぁ。」と、

 前向きに捉えることです。

 

◆ 言葉の定義を明確にし、妄想で話さないようにしてください。

リーダーは相手に行動を起こしてもらうため、

相手にわかるように、ものごとを伝えることが必要となります。

自分の言いたいことを一方的に伝えるだけでは、コミュニケーションをとったとは言えません。

自分の使う言葉の定義を相手に対して明確に説明ができなければ、

どうやって相手に行動を起こしてもらうことができるでしょう? 

ご自身の使う言葉の定義を明確にできないもの、根拠を明確にできないものは、

究光塾では「妄想」だと捉えます。

妄想に対しては、私(中村)から厳しい指摘が入ると覚悟しておいてください。

言葉の定義が正しいか間違っているかは、ここでは問題にしていません。

「私は、こういう意味で、この言葉を使っています」と、

相手に明確に説明できるようにしてください。

相手に明確に説明するということは、自分の言葉や発言に対して責任を持つことだと言えます。

リーダーは自分の言葉に責任を持ってください。

 

◆   「無知の知」ということを知ってください。

「自分が何を知らないのか?」を知ってください。

優秀な方というのは、「自分の知らないこと」に焦点を当てます。

「自分の知らないこと」をどんどん追求していきます。

逆に、そうでない人は、自分に安心感を与えるため、

「自分が知っていると思い込みたい」ところだけを見ます。

嫌なところは見ようとしません。そうして、成長が止まってしまうのです。

「無知の知」ということを知れば、当然のこととして

「知ったかぶり」の話などはできないわけです。

「自分にはまだまだ知らないことがある」という事実を認めれば、おのずと、

「もっと勉強しないといけないなぁ。」という自覚も生まれてきます。

また、知ったかぶりをしないためには、出典を明確にする癖をつけるようにしてください。

 

 

◆ この勉強会では、「知恵」を身につけていただきたいのです。

「知恵」とは、「知識を使う力」だと捉えてください。

「知識」を食材に例えるならば、

「知恵」とはその食材を調理する能力のことだと考えてください。

難しい経営管理用語を覚えることが、この勉強会の目的ではありません。

教育の目的とは、時間の短縮だと言えます。

たとえば、松下幸之助さんが経営に何十年という時間を掛けて気付いた言葉を、

我々は数秒で読めるわけです。

ただし、それも実行に移さなければ、その時間すらムダになってしまいます。

得たものは使いましょう、実行に移しましょう。

 

◆  「視座」を増やしてください。

視点(見ている点)を変える、視野(見ている範囲)を広げるためには、

視座(見る位置)を変える必要があります。

たとえば、「お客様の立場に立って」と良く言われますが、

本当にお客様の立場に立って見ているかといえば、

実際のところ、立ちきれていない実状があります。

視座を変えるとは、自分が相手の立場になったときに本気でそう考えるかどうか?

ということです。

 

4.本日の講義内容(抜粋)

 

◆ žリーダーシップの定義  

リーダーシップとは...

『ある状況下で行使されるもので、コミュニケーションの手段を通じて、

特定の目標に向けられた対人間(たいじんかん)の影響力』

「影響力」ということですから、プラスのリーダーシップ(影響力)もあれば、

マイナスのリーダーシップ(影響力)もあることに注意してください。

 

◆ リーダーシップとマネジメントの考え方

「マネジメント」とは、

 『諸資源を活用し、効率的かつ有効にものごとを行う一連の活動プロセス』のこと。

「リーダーシップ」とは、

 『進むべき方向に向けて人を動かすように影響を与えるプロセス』のことです。

このように、マネジメントとリーダーシップとは違うものです。

両者を混同しないようにしましょう。

 

◆ リーダーの成長プロセス

リード・ザ・セルフ(自分自身)

 → リード・ザ・ピープル(近しい人々)

  → リード・ザ・ソサエティ(社会、社外) 

まず自分で自分自身を引っ張っていく、

自分で自分自身に影響を与えられるようになりましょう。

また、逆説的に捉えてみることが大切です。

社会や社外に影響を与えられない人は、

自分の近しい人々にも影響を与えられていない可能性が高い。

自分に近しい人々に影響を与えられていない人は、

実は、自分で自分に影響を与えられていない、

自分で自分のことをコントロールすることもできていないことが多いのです。

 

◆ ドラッガーが述べるリーダーシップ

リーダーシップとは...「仕事である」 

 本物のリーダーはたとえ制約条件があったとしても、目標に対して向かっていく。

リーダーシップとは...「責任である」 

 失敗を他人のせいにしない。

リーダーシップとは...「信頼である」 

 リーダーは、言っていることと、行動とを一致させる。

このようなリーダーシップの話をすると、

「うちの上司に聞かせたい」という方がいらっしゃいます。

でも、この勉強会においては皆さん方が受講者です。

ですので、自分自身が何をするのか、どうして行くのか、

ということを考えるようにしてください。

 

 

 

次回、第二回究光塾につづく・・・

 

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